新刊書の紹介
「ある情報探索人の手記」(植村達男著)
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(2001年・創英社/三省堂書店・1800円+消費税) |
この度、本サイトでエッセイ「神戸の本棚」を提供している植村達男氏が、第6冊目のエッセイ 「ある情報探索人の手記」を発刊した。 本書を通して著者は、”エスペラント”への情熱が強く語られているのが随所に見られる。本文の冒頭、”わがエスペラント記”に1957年(昭和32年)秋エスペラントに最初に関わったことが記されている。現在まで40年以上にわたるエスペラントへの拘りがひしひしと感じ取ることが出来る。本文の中でも、多くの人達との出会い、出来事、エスペラントとの関係などを通じて著者のひたむきな努力が積み上げられた、現在の姿が浮かんでくるようだ。 著者が情報を得る手段は、様々な方法を駆使して獲得している。本書の中でも折に触れて述べている。多くの方々も、著者の小さな努力が蓑って、より大きな成果が見られることに参考となるところ大である。 著者は、住友海上火災で情報センターを立ち上げているが、その位置付けを明確に捉え、確実に実行に移している。”言うは易し”で、情報センターとして如何に実行していくか、その努力は見るべきものがある。本書の中でも、情報センターにレファレンスがくる背景を分析し、それを実行するために、情報センターとして積極的に業務の改善を実施し、情報を獲得し、広く会社内に提供している。企業図書館に勤務している職員は、企業図書館が企業の情報センターとしての位置付けになっているのか、充分検討する必要があるのではなかろうか。 今後も今までと同じように情報の提供を行い、活躍することを期待したい。 |
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